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特定技能外国人の採用例から見る海外取引への足がかり

海外との取引への足がかりイメージ

行政書士書士アット法務事務所の岡林です。

特定技能外国人の採用に関連するニュースで、このような記事がありました。
「やっぱりステーキ」海外での勝算は? “牛肉大国”でも行列ができるワケ(ITmedia)

大衆ステーキチェーンとして全国に展開している「やっぱりステーキ」の海外進出に関する記事です。
内容は、日本国内のみならず、ネパール、オーストラリア、シンガポール等海外への出店も行っており、それぞれの地域のニーズを拾い上げて事業展開しているといったものです。
この海外進出のきっかけの1つに外国人社員の採用があったようです。
特定技能人材の採用は単に人手不足の解消だけではなく、事業の拡大等にも寄与するのではないかという、いつもと違った切り口でコラムを書いてみます。

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海外市場へ視野を広げるきかっけが特定技能外国人になる可能性

特定技能外国人を雇用している企業の強みの一つに、海外にルーツがある人材といつでも話ができることが挙げられます。
過去にお話をしたことがある事業者様や、私自身の経験から、海外へ視野を広げるメリットについて以下の3つをご紹介します。

特定技能外国人の母国愛とコネクション

日本企業にとって海外進出はハードルが高いです。
言語の壁や商習慣の違いは少しの勉強で補えるものではありません。
私もインドに駐在していた時期がありましたが、日本の常識は全く通用しない上に、ローカルルールに翻弄される毎日でした。
そんな中、現地社員にはずいぶんと助けてもらいました。
ローカルな交渉術や、地元とのつながり等、日本人にはないものを彼らは持っています。
「やっぱりステーキ」の例でも、最初のネパール出店は雇用しているネパール人従業員からの提案で、そこから交渉が始まったようです。
自社のサービスを母国にも知ってもらいたい。そんな母国への思いが、海外進出のきっかけになることもあるのです。

業者との取引の拡大

海外へサービス展開するだけではなく、仕入れ先の拡大等に外国人社員が活躍することも考えられます。
外国との取引を行ったことがない事業者にとって、現地で生まれた外国人社員は大変心強いです。
日本の商社などから仕入れることも一つの手段ですが、ローカルな企業へのアプローチが可能になると、コストダウンや他社商品との差別化等、経営の選択肢が広がります。
このような取引の拡大の糸口を、特定技能外国人が持っているかもしれません。

外国人社員の定着

外国人社員に自社で長く働いてもらうためには、活躍の場を用意することが大変重要なポイントです。
高い給与を求めている側面はもちろんありますが、自分が必要とされているという実感は、給与以上に重視する外国人人材もいます。
適切な責任感をもってもらい、ともに事業を作り上げていく気持ちを持ってもらうことで、会社にとっても重要な人材であると示してあげることが、外国人の定着の一つの要素になるでしょう。

特定技能外国人は産業特有の技能を持つ人材

特定技能制度の趣旨は国内人材の確保が困難な分野の人手不足の解消にあります。
分野によりますが、特定技能の在留資格の活動範囲と海外事業の拡大に関する業務のほとんどは関係ないものです。

特定技能制度の趣旨

海外事業の展開のための外国人採用の場合は、営業、マーケティング等の要員で技人国(技術・人文知識・国際業務)等の在留資格を持つ外国人を採用することが一般的です。
しかし、海外展開を視野に入れるためだけに外国人採用を行えるのは、キャッシュに余裕がある大手企業がほとんどです。
特定技能外国人を雇用している事業者様の多くは、海外取引を行えるポテンシャルを秘めており、特定技能外国人のルーツがその足がかりになる可能性があります。

現在特定技能外国人を雇用されている事業者様は、ぜひ、定技能外国人とコミュニケーションをとり、海外への進出等について議論してみてください。その国の事情を理解している人材を話すだけで、思わぬ発見やひらめきがあるかもしれません。

お早めに専門家にご相談ください

人材不足により、特定技能外国人の雇用に踏み切ることは事業者様にとっても大きな決断となります。
自社にとって本当に最適な選択なのか、そもそも検討している業務で特定技能外国人を雇用することは可能なのか等、不安や疑問な点もあることかと思います。
行政書士アット法務事務所では受け入れを検討する段階から、事業者様にとって最適な決断をするためのサポートを行っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。

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